成功者に必要なマインドと交流圏
何かの行動をするときに必要なのはモチベーションとなることも大事ですが、
自分のしている行動が見られていると意識して、
自分の所属している社会的カテゴリにあった
認識フレームが必要です。それを共有的認知と言います。
例えば、成功者というものになるならば、
成功者らしいものの考え方や、
自分の属する集団のカテゴリが成功者カテゴリであったりする事が重要な要因になります。
もちろん成功者のふりをしている集団のカテゴリに含まれることもありますが・・。
■共有的認知とは何か?
ある集団内に存在する知識を、集団の中でどのように共有されていて、その知識が整理されているかということを「共有的認知(shared cognition)」と言います。
例えば、企業などに目標が設定されていれば、その目標を達成するためのの知識が
その企業の集団の中の人に共有化されていて、間違いがなければ
共有的認知が形成されていると言います。
共有的認知の知覚が形成される事が多くの研究によって、集団を形成する強力な要因であり、集団の目標を達成することを促進する事が示されてきました。
■共有的認知に対する研究者のアプローチ
共有的認知には様々な立場があります。
- 共有された知識の影響力を重要視する立場
- 共有的認知から導かれる影響力
しかし、共有的認知が形成されるプロセスには共通点があり、
集団の中でのコミュニケーションや、前提となる経験が共有されていることにより
意見交換をしたりして、集団の中のメンバーが何を考えているかを気づきやすくなります。
またそうした共有的認知を達成するために、
意見交換する訓練を日常的にしていること
例えばTwitterなどで意見を交換していたりすることは、
集団の中に共有的認知を形成するのに効果的であると言われます。
■共有的認知を達成するにはコミュニケーションが不可欠
このように共有的認知を達成するには、予めのコミュニケーションが効果的なのですが、
共有的認知と同様に、「社会的アイデンティティ(social identitiy)」が重要です。
社会的アイデンティティとは、自分が所属している
社会的カテゴリのメンバーが持つ特徴によって決まり、
社会的アイデンティティがはっきりと明らかになっている場合は、
集団のメンバーの行動に影響を与えます。(大学生ならば学生らしく、社会人なら大人らしくなど)
そうした社会的アイデンティティが広まると、個人の特性よりも集団のカテゴリに基づいて、
自分や他人のステレオタイプな印象を持つことになります。
■社会的アイデンティティとは何か?どうやって作られるか?
その集団は他の集団とどう違うかという事が強調されることによって、社会的アイデンティティが決定的になります。
これによって所属集団の団結性がより明確になり、強固な社会的アイデンティティが形成されます。
社会的アイデンティティが明確になると、
集団のメンバーはお互いがそのアイデンティティに関する内容に対して似たような理解を形成すること。
すなわち共有的認知が達成されます。
同じ集団のメンバーであることを認識することを集団同一視と言いますが
ある実験によればコミュニケーションを通して
集団同一視が認められた参加者は、集団同一視が認められない参加者より
メンバーとのコミュニケーションにおいて共有的認知が達成しやすい事が明らかになりました。
see also
■まとめ
あることを達成するためには、単独で一匹狼で達成するということよりも、自分の属している社会的なカテゴリの影響や、自分の所属しているメンバーの認識の水準というのが決定的になります。