コンサルティングに使える数学的思考法

コンサルティングには、経営者の悩み事に論理的に整理しながら、

再度「問題提示」をする仕事である事が本質です。

重要なのは、問題を「定義する」事です。

 

コンサルティング数学

 

■数学の論理的な構造にはまず定義する事が大事

 

数学には「定義する」事が重要です。「定義」とは、用語の意味を明瞭に述べたものです。

 

たとえば、経営者が、「社員のやる気がない」と悩んでいたとします。

 

やる気がない」という現象の定義をして数量的に計測する事が大切です。

やる気ではなくて、「仕事に関係のある発言回数」であったり、「勤怠実績(〇〇%)だったり」します。

そこまで定義してから、どうしたら「社員のやる気が上がるか」が問題になります。

しかし、よく社内のデータを見て分析してみると、経営者の自分で語る問題意識が

間違っている事があります

統計データを見て、マクロ面では業界構造や動向を調べてみたりすると、成長分野にもかかわらず人員不足だったり、社員が一生懸命働きたいのに権限がなくて働けなかったのが真の問題であったりと様々なわけです。

 

■数学の本質

数学を勉強する上でまず大切なのは必要な単語の定義を明らかにすることです。

数学では、厳密に絶対的な単語の定義 をすることは不可能なのです。これに関しては数学はただルールに基づい た記号の羅列と考える立場もあり、とても興味深い学問体系を形成しています。

 

■ビジネスで役に立つ数学

 

ビジネスで役に立つ数学の概念は以下の3つです。

 

  1. 計算力
  2. 論理力
  3. 抽象力

 

計算力は、ビジネスで必要な数字を把握する力です。これは電卓やExcelで簡単にできる事があります。

 

次に、いくら計算ができたとしても論理的なつじつまがあっていなければ無意味な計算になってしまいます。与えられた計算の結果を論理的に説明する能力が必要です。

 

そして、現象と理論のかけ私をするのが抽象力です。

 

■ビジネスにおいては問題定義ができる人が重要

 

ビジネスに使える数学はおいてはロジカルシンキングや、

計算式を解いたりということ以上に

概念を定義して計算式を作る事ができる人が重要です。計算式では飽き足らずプログラミングすることも重要です。グラフに表したりして説得力のある資料を作成できます。

一度できた計算式は何度でも利用可能です。プログラミングやExcelに組み込む事ができるならば、全く数学を知らない人でも使う事ができます。途中の因数の変化にも柔軟に対応できるのです。