障害者リハビリとして有用なゲームへの没頭
集中力の低下などの問題に関して例えば障害者に向けた教材の開発などが参考になることがあります。なぜならば障害者は集中する能力が低下していることが多いからです。
■研究フロンティアとして魅力的な障害者リハビリテーション
集中力リハビリの分野に関して考えることのメリットは複数あります。その中でも、やはり「困っているという人がいる」ということが、その問題を解決するためにはもっともらしい理由となります。
障害者リハビリというものは、一見すると、社会の足を引っ張っているという印象を持つ方もいらっしゃいますが、我々の機能を上げるという面において、実際には研究フロンティアとしては十分魅力的なものです。
■音楽ゲームによる集中力の持続時間を上げる
そこで今回は集中力を上げるための、作業療法をあげます。例えば音楽ゲームを用いた作業療法について解説します。
音楽を用いた作業療法としては能動的活動と受動的活動の二つパターンがあります。能動的活動が歌唱や楽器演奏音楽に合わせてダンスをするなどです。
受動的活動としては鑑賞をあげることができます。
能動的活動は治療効果が高い割に楽器の操作や発声の要請により対象者が限定されたりグループでの活動が要求されたりと活動に制約を受けるという難点があります。
しかしこれに関しては上記活動としての難点を克服するために音楽ゲームなどを活用すると良いということが研究で示されています。集中力が乏しい精神障害者の方でも音楽を用いて、遊びを通して集中力を長く持続させることができるということです。
この研究のいいところは、もし障害がなかったとしても、集中がうまくいかない時そういった状況の時に、「どういったことをすれば集中力を上げることができるか」ということが分かるということです。
■集中力に関する研究とシリアスゲームの有用性
確かに集中力に関する研究は様々ありますが、リハビリとなるとまだ試行錯誤のの段階といった印象でしょうか。色々なモノが提案されています。
社会的問題を解決するためのゲームのことをシリアスゲームと言います。
シリアスゲームはゲームを利用した社会問題の解決のアプローチです。
対応する問題は主に教育や学習、それにゲームを利用したメッセージ伝達が絡む問題です。
そのためシリアスゲームのゲームとはエンターテイメント分野だったり、エンターティメントに最も近く、加えて教育訓練分野で利用される「ゲーミング」といった概念にも重なってきます。
■まとめ
もちろん、熱中のしすぎは問題ですが
集中力が低下しやすい人は、一度テレビゲームなどに没頭してみることもおすすめです。
能動的な活動は、ハードルが高くてなかなか進まない事があります。ほんの少しでも活動をするという時間を上げるために、テレビゲームなどを活用してみるのも偏見に囚われないで有用である事が言えます。